相手の問題を正したいなら指摘すべきは「事柄」
「怒る」と「叱る」の違いを意識していても、つい、感情的になってしまうこともありますよね。
男性は理論や理屈で相手を追いつめてしまいがち。
一方、女性は情緒に流されて、感情的に相手を責めてしまいがちです。
あなたも、何気なくこんな言い方をしていませんか?
「遅刻ばかりして、時間にルーズでだらしのない人ね」
「何度同じことを言わせるの。ほんとうにダメな人ね」
これらはみんな、相手の問題となっている「事柄」を注意しているつもりが、いつのまにか相手の「人柄」を責める言い方になっています。
相手の問題行動を正したいなら、その問題となっている「事柄」を指摘すべきです。
でも感情的になると、いつのまにかその「事柄」を、相手の「人柄」に重ねてしまい、一緒くたにしてしまうことがあります。
誰でも「人柄」を責められれば、素直に指摘を聞き入れようとは思えなくなるものですよね。
改善しなくてはならないのは「事柄」であって、「人柄」ではない。
ビジネスに必要なのは理性的なコミュニケーションです。
女性リーダーの心得シリーズ:全39回
01 ピンチから始まったキャリアチャレンジ。 挫折はすべてのスタートライン
02 「私らしい仕事」「やりがいのある仕事」とは、 理想ではなく、覚悟です
03 「3つのサークル」を描いて、 定期的にキャリアの棚卸しをしましょう
04 「品格」「スキル」「モチベーション」 三位一体で仕事に取り組む
06 計画・実行だけなら誰でもできる。 検証・改善まで何度も回して、 スパイラルアップを
07 目指すのはベテランではなく、 プロフェッショナルなのです
09 自分がいなくても組織が回っていく システムを作ることが、リーダーの役割
10 部下の長所・短所を洞察して、 意欲・能力に応じて指導方法を変える
11 仕事をするときは、”女優”になりなさい。 人生も仕事も役割を演じること。 うまく演じきれないときは、 舞台から降りることになるのです
12 「女性らしさ」を、戦略的に発揮する。私たちの強みを理解し、しなやかに凜とした姿勢で仕事をする
13 一度きりの人生、どうせ働くなら、社長を目指しましょう。 見える景色やつきあう人が変わります
16 プライベートは親しく、仕事は毅然と。 「明視距離」をとりましょう
17 ビジネスの現場には、 今まで男性が築いてきた 暗黙の「共通言語」がある
18 情緒コミュニケーションと ビジネスコミュニケーションは区別する
19 質の高いコミュニケーションは、「聴く力」と「感受性」を伸ばすこと
20 研修中、受講生に指導しながら、 実は自分に言い聞かせている
21 「怒る」のは感情的、 単なるフラストレーションの捌け口。 「叱る」のは理性的、 相手の成長を願う指導
22 相手の問題を正したいなら、 指摘すべきは「事柄」
23 「あとにして」「早くして」「わかってる」は 部下への三大禁句
24 上司の成長はあなた次第。 アクションを起こすのは自分から
26 人生の大きな道標は 常に明確にしておかないと 人生の迷子
27 目指すべきリーダー像は、 あなたの身近にいる「あの人」です
29 女性は自己成長のための学びが大好き。 学びっぱなしにしないで、身につけた知識は常にアウトプットを
30 一人で悩んであきらめない。 周囲を巻き込んで、人生を切り拓く
32 あきらめて〝不満人生?を送る? 追いかけて〝満足人生?を送る?
33 人生は選択されなければ、選択できない。それは人も会社も商品も同じこと。ならば、選ばれる人になりましょう
34 『会社は絶対つぶさない』 私のミッションは、この一言といっても過言ではない
35 業績の良い会社は企業風土が良い。業績の良くない会社は企業風土が悪い
36 リーダーなら、正しいと思ったことは、体を張って言い続ける
ご質問・疑問点などあればお気軽にお問合せ下さい。
お問合せはこちらマネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。
出典:「だから女はダメなんだ」と言われない女性リーダーの心得