クレーム対応検定にチャレンジ|謝罪・傾聴・共感
クレーム対応検定
当社は創設以来、企業や官公庁での人材教育を支援してきたが、クレーム応対力強化のニーズは、年を追う毎に増え続けている。
組織において、危機管理は優先課題であり、取り組みは不可欠になっているのだ。
しかし職場では、「臨機応変に対応しなさい」など抽象的な指導が多く見うけられる。
当社では、クレーム応対には「専門的な考え方」と「スキル」が必要だと呼びかけたてきた。
また、この専門的な知識とスキルを高度化することで、クレーム応対力の強化だけではなく、クレームそのものの軽減、さらには顧客満足度向上など、さまざまな成功例を作ってきた。
千差万別で好き勝手な応対をしていたのでは、クレームの収束率を上げることはできない。
考え方が整理でき、いつ、どこで、どんなスキルを活用すればよいかを理解できていることが大切だ。
ここで、あなたの知識レベルを評価する「CSクレーム対応検定」を紹介したい。
クレーム対応として適切でないのは?
①誠実・迅速な対応
②お客様の立場での対応
③お客様に対する感謝の気持ち
④教えてあげるという気持ち
回答:4
お客様の勘違いや知識不足であっても、上から目線での会話は上下関係を作り、お客様の納得したい気持ちがそがれてしまう。
クレームの原因がはっきりしない場合、どのような対応をすべきか?
①トラブルの原因がお客様にあるかもしれないので、明確な回答は避ける
②原因がはっきりするまでクレームは受けつけない
③企業にとっての重大事が発生したことを伝え、原因調査の時間をいただくことを提案する
④誰がクレームの原因を作ったのかはっきりさせる
回答:3
お客様の言い分だけでは確認ができないこと、企業にとって初めてのクレーム等、トラブルの原因を調査するのに時間が必要な場合は、あいまいにせず、きちんと伝え、時間を確保できるようにする。
「君の説明じゃ分らない」というクレームで適切なのはどれか?
①「私の言葉に配慮が足りずに申し訳ございませんでした」
②「どの言葉がおわかりになりませんか?」
③「ご理解いただくにはある程度の専門用語は必要なのでご了承ください」
④「最低限の専門用語は覚えておいたほうがよろしいかと思います」
回答:1
「あなたの説明じゃわからない」といきなり言われると、パニックで何も言えなくなる担当者やカチンときて「どこがですか?」と切り返す担当者などがいる。
まずは、冷静に相手の言い分に巻き込まれず、対応できるようにしたい。
感情的なお客様にはどのように対応すればよいか?
①ひたすら平身低頭して謝罪する
②相手に威圧されないように毅然とした態度で臨む
③相手が感情的になっていては話し合いにならないので、冷静になるまで時間を置いてから対応する
④親身に真摯に受容する姿勢を見せ、怒りの感情を静めるアプローチをする
回答:4
感情的なお客様は怒りっぽく、わがままになっている。
話を共感的に聞き、冷静になるように努めることが大切。
ご質問・疑問点などあればお気軽にお問合せ下さい。


マネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。
出典:日経流通新聞 連載記事:クレームを宝に変える