場所を案内するときの3ステップ会話例|英語と中国語
英語で場所を案内するときの3ステップ
ここでは、ステップ1からステップ3までの流れを具体的な会話例で見てみましょう。
以下は、英語で外国人のお客様に道をたずねられた場面です。
外国人の方から「エクスキューズ ミー」と声をかけられたら、「メイ アイ ヘルプ ユー?」と、「お手伝いします」の意思表示をしましょう。
相手からの返事が全部は聞き取れなくても、「トーキョースカイツリー」と聞こえたら、東京スカイツリーへの行き方をたずねられているのかな、と想像できますね。
相手は英語を使っているので英語で案内すればいいことがわかります。
ツールを使って案内するのが、ステップ2。
ここでは東京スカイツリーへの行き方を聞かれているので、地図を使います。
道案内のときには最初に、「ユー アー ヒア ナウ」と現在地を確認するのがポイントです。
中国語で場所を案内するときの3ステップ
今度は、中国語で道案内するときの3ステップ会話例を見てみましょう。
なにかお困りの様子のアジアの方から「ドゥイブチ?(すみません)」と声をかけられました。
「メイ アイ ヘルプ ユー?」とお聞きしたところ、お客様が何語を話しているかがいまひとつハッキリしません。
そこでコミュニケーションを取る言語を知るため、英語、中国語の簡体字、繁体字、韓国語などのパンフレットをお見せして選んでもらいました。
いくつものパンフレットの中からお客様が選んだのは、中国語の簡体字のパンフレット。
中国語でコミュニケーションを進めればいいことがわかったので、次に中国語のチョイスボードを出して、お客様の目的を指さしてもらいます。
「道案内」「両替」「配送」など、よく問い合わせがある目的をリストにしてチョイスボードに書いておくと便利です。
お客様が指さしたのが「道案内」だった場合、中国語で「チンシエムディティ(目的地を書いてください)」と言って、お客様に紙とボールペンを渡し、筆談を始めましょう。
中国大陸ではおもに簡体字、香港や台湾やマカオなどでは繁体字が使われています。
どちらも日本の漢字と共通するところが多いので、特に中国人のお客様への対応は筆談が有効なのです。
お客様が紙に書いたのは、「东京晴空塔」の文字。
「东京」は「東京」、「塔」は日本語の塔と同じ。東京にある塔で「晴空」。
東京スカイツリーと想像できますね。
地図を見せながら、東京スカイツリーへの行き方を案内しましょう。
日本語版と英語版の地図しかないときは、漢字が入っている日本語版を使うほうが伝わります。
そして、ステップ3で「シェシェ(ありがとうございます)」に対して、「ブーシェ(どういたしまして)」「イールーゾゥハォ(気をつけていってらっしゃい)」のひと言を添えると、お客様の印象がグッとよくなります。
案内で使った地図をお渡しできる場合は、お客様にさしあげるのをお忘れなく。
ご質問・疑問点などあればお気軽にお問合せ下さい。
お問合せはこちらマネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。
出典:簡単だから伝わる!語学力要らずの3ステップおもてなし術