観光客のパーソナルスペース|心地よい距離感はどれくらいがベスト?
困っている様子のお客様とアイコンタクトが取れたら、お客様のほうに近づいてお困りごとをうかがいましょう。
このとき、お客様と自分の距離には注意が必要です。
いきなり近寄りすぎてしまうと、「パーソナルスペース」が侵害されて、お客様は本能的に警戒します。
パーソナルスペースとは、自分の周りにある「自分だけの空間」と感じているスペースのこと。
「心理的な縄張り空間」ともいわれます。満員電車が不快なのは、知らない人にパーソナルスペースを侵されるからだといわれています。
逆に、ハグはパーソナルスペースに相手を入れることで親近感を表します。
お客様はハグをするような親しい友人とは違いますから、会話を始める前にいきなりお客様に近づかず、一定のパーソナルスペースを保つようにしましょう。
目安はおよそ1・5メートル。
名刺交換をするときの距離がだいたい1メートルですから、それよりも少し離れるイメージです。
お互いに手を伸ばして、触れるか触れないかくらいの距離と覚えましょう。
もちろん、実際にご案内をするときには1メートルほどの話しやすい距離まで近づくことになりますが、「メイ アイ ヘルプユー?」などと最初にお声がけするときには、パーソナルスペースを侵さない1・5メートルほどの距離が適切です。
がんばってお手伝いしようと思って近づきすぎると、かえって不審感を持たれることも。
あせらず、初めはお客様との距離を取るようにしましょう。
ご質問・疑問点などあればお気軽にお問合せ下さい。
お問合せはこちらマネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。
出典:簡単だから伝わる!語学力要らずの3ステップおもてなし術