3つの「変える」で怒りを鎮める|クレーム応対を上司に代わってもらう
クレームの1次対応ができれば、次はお客様の怒りを鎮め、解決に導くための2次対応が必要です。
クレーム対応は度胸や経験、勘だけでは上手く解決できません。
正しい対応により、大多数のクレームは解決できます。
3つの「変える」でクールダウン
クレームを寄せるお客様には、さまざまなタイプの人がいます。
中には、誠意をもって対応しても怒りを鎮めてくれない人もいます。
そんなときは、「人」「時間」「場所」を変えて対応しましょう。
人を変える
・担当者や責任者、上司に代わる
→納得し、満足していただく
場所を変える
・現場やお客様の自宅を訪れる
・応接室で話を聞く
→ 誠意を感じていただく
時間を変える
・正確な返事をするために時間をいただく
クレーム対応6つの心構え
1.逃げ腰にならない
お客様の怒りに負け、状況把握ができないまま、上司や先輩にバトンタッチするのはNG です。
2.感情的にならない
相手の怒りにつられて感情的になってはいけません。
穏やかな口調を心がけましょう。
3.責任追及に走らない
お客様が知りたいのは「誰のせいか」ではなく「なぜそうなったのか」です。
責任ではなく原因を突き詰めましょう。
4.消極的にならない
消極的な姿勢では、お客様の怒りを倍増させてしまうことも。
要望を受け止め、不明点はすべて調べるくらいの姿勢でいましょう。
5.面倒だと感じない
クレームはすべてお客様の大切な生の声。
どんなに忙しくても「大切なコミュニケーション」と認識し、誠意をもって対応しましょう。
6.ストレスをためない
相手の怒りを受け止めすぎると自分が参ってしまいます。
負担を感じたら、周囲の人に話を聞いてもらうことも大切です。
謝罪するときに気をつけること
復唱で相手を落ち着かせる
謝罪の言葉のあとは、相手の言葉を復唱しましょう。
相手の次の言葉を引き出し、状況把握がしやすくなります。
謝罪にうかがうときの服装
冠婚葬祭に着るような地味目で主張のないスーツが最適です。
相手の怒りを逆なでするような、派手な色や柄、主張の強いデザインのものはふさわしくありません。
その他謝罪の時に気をつけること
●相手の目をしっかり見る
●普段より声のトーンを低く、ゆっくり話す
●神妙な表情を崩さない
●不満があっても自分の感情を抑え、顔に出さない
クレーム対応だって、人と人とのコミュニケーション。
「自分の話」や「自分の気持」をクレーム応対者がどれだけ理解してくれたかということが、クレーム応対の質を左右し、結果お客様の満足を左右します。
基本的なテクニックも必要大切ですが、まずはお客様の気持ちになって、話をよく聴くことが原点!
(by にゃんこ先生)
ご質問・疑問点などあればお気軽にお問合せ下さい。
お問合せはこちらマネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。
出典:「仕事の基本」が身につく本