第二回 テーマ
vol2「私たちができること、期待されていることは」Part2
トーク参加者
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籠味 桃世
(株)マネジメントサポート
研修事業本部 係長入社当初は泣いてばかり、今ではガッツある「あきらめない営業マンです」
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横関 都
(株)マネジメントサポート
研修事業本部 係長冷静さが同期でも評判、でも自分では「いつもドキドキ、緊張するタイプです」
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濱田 桃子
(株)リサーチサポート
CS推進事業部 係長笑顔の奥には責任感、「学生時代からスポーツで鍛えてます!」
後輩の育成、指導で気をつけていることは?
──前回のお話では、後輩の育成も今後の課題ということでした。指導する上で気をつけていることは?

- 横関:
- さっきの話とかぶりますが、後輩の話をさえぎらないことでしょうか。後輩なので、自分からすると「いやいやそれは」と、突っ込みたくなるんですけど、そこはお腹におさめて否定はしない。
あと、褒めるのは苦手なんですけど、できるだけ褒めたいと思っています。
──マネジメントサポートの部下指導の研修『人を育てる7つの鉄則』でも、「部下は褒めて育てるべし」とありますよね。
- 横関:
- そうなんです、私たちも研修で、褒めトークを学んでます。報告を受けて、単に「じゃ、こうしてね」と返すんじゃなく、「そうやったんだ、がんばったね、じゃあ次、こうしてみようか」と、褒めて返す方が、互いにいい関係が築けるかな。
- 濱田:
- 似通っていますけど、私もひと言目で否定しないようにしています。「そうじゃない」とさえぎらず、話す順番を変えたりして。あとは、週明けすぐにダメだしするより、週の後半に言う方が週末にリセットされるかなとか。
- 横関:
- それいい! 私もお客様への訪問前は叱らないようにしてます。気持ちがめげてしまうといけないので。
──注意するにもより効果をあげる方法ってあるものなんですね。

- 籠味:
- 私は2つあって、まず自分が新人のときはどうだったか、理解度を思い出しながら、相手目線で話すように心がけてます。あとはやはり、後輩のいいところを伸ばしてあげたいと。悪いところを伸ばすのは大変なので、まずはいいところをグンと成長させてあげたいなって。できてるかどうか、分かりませんけど。
──いいところが見つかりにくいときは?
- 籠味:
- 片目をつぶって見るようにします(笑)。
──もうひとつの課題としては、目線を広く、大きく考えるということでした。
- 3人:
- それはまだまだ模索中のテーマです。会社の顔としてお客様に会う営業の立場として、何ができるか、自分の成績と共に考えないといけないですね。お客様にどう信頼していただくか。
──信頼関係を築くには、いまの自分に何が必要だと思いますか?

- 籠味:
- 私に話せば「何とかなる」、と思っていただくにはまだ遠いんですが、お客様との間で一つ一つ、不明点を着実になくしながら一緒に進んでいく気持ちを持ちたいと思っています。
- 横関:
- そうですね、できないこともすぐ、「できません」と言うのでなく、何かしら会社として努力できるところを見せられるようにはしたいです。あと、当たり前ですけど、期限を守るのも大事です。
- 濱田:
- それ、すごくあります。見栄張って、早めにスケジュールを設定して準備が追い付かなかったり。私の足りない点です。あとお客様は、さらっとお伝えした期限でもしっかり覚えていらっしゃるので、アバウトな捉え方は絶対よくない。基本的なことですけど、言ったことは必ず守るのは鉄則だと思います。
- 横関:
- 以前は、こちらの事情はお客様に関係ないことなので言わないのが正しいと思ってたんですけど、そのとき上司から「ビジネスは、ときには言い訳だ」と言われまして。納得していただくためには、なぜできないかの理由、そしてどうするかを話す。時と場合によりますが、それも前向きな突破口だなと思います。
- 3人:
- もうひとつ、私たちの課題は、会社全体を巻き込んで仕事すること。個々の課題でアタフタせず、会社全体として考える視点が必要だと上司にも言われています。これは目下の課題です!
マネジメントサポートグループ代表 古谷治子よりひと言
「質の高いコミュニケーションは『聴く力』にあり」
新任係長3人は、お客様の話を聴くことが大事だと感じているようです。営業と 言えば話すこと、と思いがちですが、日本人は話すのをプレッシャーに感じる人も多い。それなら『聴く力』を伸ばすことです。きちんと聞いてくれる相手には、たくさん話したくなるもの。それには5つのスキルが必要です。
- 相手に体を向ける。対面では少しずれて、相手と心臓の位置が会うように向きあうのが圧迫感のない位置関係
- アイコンタクトをとり、内容に応じた表情で聞く
- うなずきながら、相づちを打つ
- 大切なことは復唱や質問をする
- 相手の気持ちを代弁するよう言葉で共感を返す
また話したいと思われるのが、信頼関係のスタートラインです。