若手リーダー(管理職候補)研修:5か年計画

TRAINING

関連項目:リーダー・中堅社員管理・監督職キャリア支援マネジメント・リーダーシップ・問題解決指導者

目次

研修概要

対象 管理職候補者・若手リーダー
期待される効果

管理職候補者・若手リーダー育成:組織の未来と自身の将来の融合

概要詳細

■若手リーダー研修で開発する能力・スキルの考え方

複数の集団やメンバーを管理・監督し、組織運営と業務推進における諸問題の解決を図りながら組織全体の統率・運営に取り組む人財に必要な能力、スキルの要素として、下記評価項目を掲げました。次ページにおいて、年間計画をご提案いたしますが、ステップ2までは下記の基本的な要素をいれ、ステップ3からは、下記スキルを複合的にとりいれた研修テーマ及び内容にいたしました。また、現場の解決議案については、研修後のグループ学習、社内勉強会などの組み合わせにより、最大の効果が発揮できると考えられます。

■ワークエンゲージメント研修

昨今、日本の企業・組織において管理職になりたがらない社員が増えています。その理由は、①仕事とプライベートのバランス ②管理職の責任やプレッシャー ③組織の文化や人間関係 ④キャリアの多様性など、様々な要因が影響している可能性があります。
本来は、個別の面談やカウンセリングを通じて、その背景や懸念を理解し、適切なサポートやガイダンスを提供することが重要ですが、本研修では、キャリア形成、ワークエンゲージメントのいくつかの要素や考え方を取り入れ、組織の未来と自身の将来の融合をはかり、組織からの期待も含め、本人たちの自覚を促します。

■ 5か年計画テーマ

カリキュラム内容

  • Step1「ヒューマンスキル」

    前期
    ・人間関係構築力 ・コミュニケーションスキル

    1.オリエンテーション
    ・研修の目的とねらい

    2.仕事がスムーズに進むコミュニケーションとは
    ・自分の表現スタイルを知る
    ・アサーティブコミュニケーションとは上手な自己主張

    3.職場で活かすアサーティブ・コミュニケーション
    ・様々な価値観や立場の違う人との関係作り
    ・葛藤を恐れない活性化された職場作りを目指して
    ・3つの自己表現の理解

    4.アサーティブコミュニケーションスキルの習得
    (自己表現編)
    ①自分の意思の確立
    ・私メッセージで物事を捉え、考える
    ・私の意思は私自身である
    ②自分の意思の表明
    ・自信を持って相手に理解される意思の表明手段
    ③論理的な話の仕方

    (他者受容編)
    ①他者の尊重
    ・自分と相手が異なる価値観であることを受け入れる
    ・他者との葛藤を乗り越え第三の価値を作る
    ②イエスマンではない協働作業としての会話展開
    ・他者との葛藤を乗り越える会話術
    ・交渉・折衝・提案に強くなるコミュニケーション
    ・問題解決に向けての会話展開

    5.質疑応答とまとめ

    後期
    ・コミュニケ―ション傾向と改善 ・指導・育成法

    1.オリエンテーション
    ・研修の目的とねらい

    2.そもそも管理職とは何か?
    ①管理職に求められる役割と責務
    ②マネジメントの本質 ~何をマネジメントするのか~
    ・管理サイクル/PDCAサイクルの再確認/報告・連絡・相談

    3.自己のコミュニケーション傾向分析(TA)
    ・コミュニケーションの弊害は何故生まれるのか
    ・自己のコミュケーションスタイル分析
    ・他者との関わりにおける自己の強み、弱み。課題と改善

    4.人は何によって動機付けられるか
    ・自立型人材とは何か
    ・相手の意思、態度変容のプロセスを知る
    ・関わる相手と良好な人間関係を築く上での心構え

    5.OJT担当に求められる指導スキル
    ・日頃の後輩の観察ポイント
    ・社員のモチベーションと自立を促すOJT指導法
    ・次の行動が取れる的確な指示の出し方/仕事の目的がわかる指示
    ・効果的な教え方/動機付け/誉め方、叱り方
    ・こんな後輩どう指導する?(2事例)
    ・上長への相談・報告とタイミング

    6.質疑応答・まとめ

  • Step2「問題解決スキル」

    前期
    ・論理的思考力  (ロジカルシンキング)

    1.オリエンテーション
    ・研修の目的とねらい

    2.ロジカルの心得を学ぶ
    ・そもそもロジカルとは何か/どうしてロジカル思考が必要なのか

    3.論理的に考えるコツを学ぶ
    ・論理的に観る力+実行力/論理的にアプローチするための手順

    4.ロジカルの構造
    ・議論の出発点や解決方法の糸口を見つけるために
    ・演繹法、帰納法、ロジカル・シンキングの構成要素

    5.ロジカルシンキングの実践
    (演習1)フレームワーク
    (演習2)ピラミッドストラクチャー
    (演習3)自由発想

    6.発想力トレーニング
    (演習4)ロジックツリー
    (演習5)問題解決

    7.まとめ

    後期
    ・問題解決スキル

    1.オリエンテーション
    ・リーダーに求められる問題解決力とは

    2.論理的思考を仕事に活かす(復習)
    ・問題解決とロジカルシンキング
    ・日常業務における問題とは何か?
    ・どうしたら問題発見できるのか?
    ・問題意識を考える/問題解決プロセスを理解する
    ・PDCAサイクルで業務の質を上げる

    4.問題解決に取り組む
    ・職場組織の問題をいかに発見するか/創造する職場の問題
    ・仕事の質の高め方/職場改善、仕事改善の目の付け所
    STEP1 現状把握(まず、何が原因と思うのか)
    STEP2 原因分析の検討(ロジックツリー他)
    STEP3 具体的解決策(ロジックツリー他)
    STEP4 期限付実行と効果測定(5W2H他)

    5.職場の問題解決における自身の計画の策定
    ・私の職場の問題・課題を設定する
    ・目標設定の仕方とポイント
    ・アクションプラン作成

    6.提言!!『職場の問題解決』
    ・プレゼン発表、フィードバック

    7.研修のまとめ

  • Step3「チームビルディング」

    前期
    ・リーダーシップ ・チームビルディング

    1.オリエンテーション
    ・本日の目的

    2.チーム編成
    ・グループ内自己紹介
    ・協働するグループでのガイドラインづくり/メンバーとしての役割と責任

    3.チーム対抗「ジャパンタワー」ゲーム
    ・ゲーム説明
    ・15分作戦会議、 実施×2回
    ・投票(品評会)

    4.チームビルディングはなぜ重要なのか(ゲームのフィードバック)
    (1)マネジメントとは何か
    マネジメントの真の目的/組織力を高めるマネジメントの考え方
    (2)チームビルディングとは何か
    チームビルディングの要素/チームとリーダーの関係
    (3)リーダーシップとチームワーク
    リーダーシップとは何か/チームワークへどのように自分は貢献したか

    5.結果を生み出すリーダーシップ考動
    ・自身のリーダーシップ行動傾向とメンバーに与える影響
    ・チームの動かし方(コントロールとサポートのバランス)
    ・モチベーションに効果的なコミュニケーション

    6.成功するチームの条件 ~「目標の立て方」
    ・チームのビジョンと目標を明確にする
    ・SMARTな目標設定
    ・達成目標と遂行計画
    ・情報・思い・目標の共有化の重要性
    7.質疑応答・まとめ
    ・チームビルディングにおける評価/1日の行動の振り返り

    後期
    ・目標管理 ・コーチング

    1.オリエンテーション
    ・本日の目的

    2.目標による管理の考え方を再認識する
    ・目標による管理の意義と重要性
    ・目標による管理のプロセスとステップ
    ・目標の設定でメンバーを動機づける
    ・目標の明確化(数値化、具体化)

    3.目標達成のためのコーチング指導法
    ①人は、何によって動くのか
    ②ティーチングとコーチングの違い
    ・指導内容に合わせた使い分け/能力に合わせた使い分け
    ➂コーチング指導の考え方とポイント
    ・コーチングの手順を整理する
    ・コーチングのスキル
    傾聴のスキル/質問のスキル/承認のスキル/評価とフィードバック
    ④目標設定の支援 ~GROWモデルの活用

    4.事例演習&ロールプレイング
    ・若手社員へのコーチング/年上の部下へのコーチング

    5.コーチング指導における効果と期待
    コーチング指導を成功させるには
    コーチング指導における自己目標と課題設定

    6.まとめ

  • Step4「管理能力」

    前期
    ・コンプライアンス

    1.オリエンテーション
    研修の目的と概要周知

    2.コンプライアンスとは何か
    法令遵守と企業の倫理規範/コンプライアンスの理解度テスト
    法令や倫理に従い社会的責任を果たす行動を取ることの重要性
    モラルハザード/倫理違反を誘発する要因

    3.コンプライアンス違反の背景
    ・不正のトライアングル
    ・不祥事の発生要因
    .日常の問題点について考える

    4.コンプライアンス違反の発生原因と行動レベルの検証
    自社「コンプライアンス」徹底度の検証
    ・日常業務の基本動作の徹底度・チェックポイントは?
    ・「守って当たり前」を個人レベルから組織レベルへ
    自社の組織体制、情報管理・共有における意識と徹底度の検証
    ・「悪い事程すぐ報告する・させる」の徹底度は?
    ・緊急時の対応体制を知っているか?

    5.組織倫理違反の防止策/リスクマネジメント
    内部統制の基本的要素/内部統制強化のポイント

    6.CSRは社会に対する組織の責任
    コンプライアンスからCSRへの転換の必要性

    7.質疑応答とまとめ

    後期
    ・インバスケット予習/タイムマネジメント・優先順位

    1.オリエンテーション
    ・研修の目的とねらい
    ・効率の良い仕事を行なうための条件

    2.インバスケットゲームで業務を体験する
    ~仕事の本質を理解するための60分間体験実習~
    ・未決箱から10の案件を処理する

    3.インバスケットゲームのフィードバック
    ①仕事の本質は何か
    ・自己の立場と役割を明確にする
    ・正しい思考を鍛える
    ②優先順位とタイムマネジメント
    ・与えられた複数業務に、どこから手をつけるか
    ・仕事の優先順位を考える
    ・効率的な仕事を進める上での3つの要素
    ・時間の読み方と時間管理
    ・正確さと迅速を要求される業務
    ・大局の判断と関連する案件

    4.チーム目標達成のためのタイムマネジメント
    ①チーム全体の視点で考えるタイムマネジメント
    ②チームのタスクと優先順位
    ③チーム目標達成のための計画の立て方とポイントと中長期プランニング

    5.質疑応答・まとめ

  • Step5「アセスメント」

    前期
    ・目標面談・育成面談

    1.オリエンテーション
    研修のねらい

    2.評価の基本と仕方
    納得性のある評価をするために/簡単な事例研究

    3.目標管理の概要
    目標管理のねらいとシステム/評価連動型の目標管理
    成功のポイント

    4.個人別目標設定の仕方
    目標設定の考え方/上位目標、方針のブレイクダウン

    5.目標面接の仕方
    面接のポイント/コーチングスキルの活用

    6.目標の達成度評価
    達成度評価の原則/プロセスをどう考えるか

    7.目標評価の事例研究
    複数の目標の評価/評価の特例

    8.実践演習
    ①育成面接の仕方/②評価面接の仕方

    9.まとめ

    後期
    アセスメント

    1.オリエンテーション
    ・研修のねらいと進め方
    ・ディメンションの定義

    2.グループ討議演習
    ・実習(40分)
    ・VTR振り返り
    ※集団場面での情報共有化、協調性、
    あるいはリーダーシップを検証する。

    3.ケーススタディ
    ・個人分析(40分)
    ・振り返り(20分)

    4.インバスケット演習
    ・解説
    ・個人研究(80分)
    ・グループ検討(60分)
    ・ふりかえり(60分)
    ※問題発見力、課題設定力などの
    思考を検証する。

    5.まとめ

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