ビジネス会話のマナー|気をつけよう勘違い敬語
ビジネス会話での勘違い敬語
社会人には、上下関係や立場があり、相手や状況に合わせた言葉遣いが必要とされます。
まずは、敬語の役割を理解し使いこなせるようにしましょう。
敬語は「尊敬語」「謙譲語」に分類することができます。
また、広義ではこれに「丁寧語」が加わります。
尊敬語
尊敬語とは、自分よりも目上の人を敬う場合に使う言葉となります。
上司(社内での会話)や社外の人に使います。
謙譲語
謙譲語とは、へりくだった表現により、相手に対して敬意を表する言葉となります。
丁寧語
丁寧語とは「です」「ます」など、カジュアルな表現と比べて、かしこまった丁寧な表現です。
また名詞に「お」や「ご」などをつけることも丁寧語に該当します。
ビジネスの場では、基本的には丁寧語を使用します。
敬語の使い方
敬語は正しく覚えて普段から使いなれること
敬語は正確に使用できるよう、正しい知識を持って使いなれることが必要です。
日頃から、積極的に敬語を使い、正しい敬語が身に着くようにしましょう。
特に、尊敬語と謙譲語の使い分けが上手くできないという声もよく聞きます。
下記の例は、よくある間違いです。
気をつけましょう。
○「お客様がおみえになりました。」
○「お世話になっております。お疲れ様です。」
○「かしこまりました。」
使い方によっては嫌味になることも
なんでも敬語を使えばいいと考えるのは間違いです。
過剰な敬語は相手にとって嫌味になったり、おかしな言葉になる恐れがあるので、場面によって敬語の加減も使い分けられるようにしましょう。
学生ことば、バイト用語、勘違い敬語
仲間うちで話す言葉が無意識で出る
普段、友達との会話で使っている言葉や言い回しが仕事の中で出てしまい、恥をかくことがあります。
「まじで」「なにげに」「ヤバイ」「私的には」などをビジネスで使用するのはNGです。
普段の会話がついつい出てしまうので、気をつけましょう。
間違って丁寧語だと思っていませんか?
○よろしいでしょうか?
○お水はいくつお持ちいたしましょうか?
○「30分程お待ちいただきます。よろしいでしょうか?」
社外では上司は呼び捨て
社内と社外では、上司の呼び方が変わります。
社内では「○○部長」といい、役職名に敬意の気持ちを表します。
しかし、社外では顧客や取引先に対してへりくだる意味で「部長の○○」もしくは、呼び捨てにするのが社外の人に対するマナーです。
社長であっても同じです。
基本的な表現は正しく使えるようにしっかり覚えよう
綺麗な敬語の使い方を覚えるためには、言葉づかいの綺麗な先輩のマネをするのが近道です。
(by にゃんこ先生)
ご質問・疑問点などあればお気軽にお問合せ下さい。
お問合せはこちらマネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。
出典:「仕事の基本」が身につく本