日本と真逆の意味もあるジェスチャーに要注意|アメリカ人観光客の対応
アメリカ人にとって日本は人気の観光地
コロナ禍前の2019年に日本を訪れたアメリカ人観光客は約172万人。
アメリカ人にとって、日本は人気の旅行先です。
チップの習慣
アメリカからのお客様が日本で戸惑うことのひとつがチップについて。
アメリカでは、レストランのウエイター、ウエイトレス、ホテルのドアマン、ポーターなどにチップを払うのが社会習慣。払わないのは失礼にあたると考えられています。
日本でもアメリカ人観光客がチップを払おうとすることがあるかもしれません。
この場合、感謝を表して受け取るか、お断りするか、会社としてルールを決めておくといいでしょう。
お断りするときは「イッツ ノット ネセサリー トゥ ティップ イン ジャパン(日本ではチップは不要なのですよ)」と伝えると、お客様も納得してくれるでしょう。
アメリカのレストランでは、テーブルごとに担当のウエイター、ウエイトレスがいて、追加注文などを頻繁に聞きにきます。
お客様から大きな声で「すみません」と呼ぶことはあまりありません。
ですから、日本で食事をするときも、用事があっても自ら呼びかけない可能性があります。
飲食店で働く人は、常に気を配ってアイコンタクトを取ったり、お客様が手を挙げているときはすぐに席にうかがいましょう。
ジェスチャーの違い
日本とアメリカとでは、意味が異なるジェスチャーがあります。
例えば、日本では手のひらを下にして指を手前に寄せると「おいで」の意味になりますが、アメリカでは「あっち行け」と反対の意味になります。
アメリカの「おいで」は、手のひらを上にして指を手前に寄せる仕草。
アメリカへの輸出用の招き猫は、手の向きが日本のものとは逆になっているそうです。
また、日本では「自分」というときに人さし指で顔のあたりを指しますが、アメリカでは胸のあたりを人さし指で軽く触れることも覚えておくとよいでしょう。
ご質問・疑問点などあればお気軽にお問合せ下さい。
お問合せはこちらマネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。
出典:簡単だから伝わる!語学力要らずの3ステップおもてなし術