
Lesson47 おすすめお土産事情 夫婦茶碗などのペアのものが人気
中国人は、縁起をとても大切にします。日本と同様に数字でいうと2や8は縁起がよいとされ、逆に4は「死」を連想する発音で、縁起が悪いため好まれません。
同じ理由で、中国の人はお土産や贈り物で置き時計を選ぶことはありません。中国語で「置き時計を贈る」を意味する「送钟(ソォンゾォン)」の発音が、亡くなった方との別れを意味する言葉と同じ発音だからです。
また、日本人形も顔が真っ白で不健康なイメージでとらえられるため、あまり好まれないようです。日本人形を土産物やプレゼントにするときには、顔に赤みのある健康的なものを選ぶことをおすすめします。
一方、中国人に贈り物として好まれるのはペアの品物。例えば夫婦茶碗などです。中国には夫婦茶碗のようなものはないので大変喜ばれ、お土産でも人気です。また、意外なところでは爪切り。日本の爪切りは性能がいいことで中国でも有名です。
爪切りに限らず、中国の人は日本製に対して品質がいいという信頼感を持っています。英語でメイド・イン・ジャパンとあるより、漢字で日本製と書いてあるほうがより日本らしく映るようです。最近は、日本製の包丁も大人気。日本の包丁の切れ味のよさは、中国のお客様をうならせるそうです。日本製と明記された中華包丁などは人気の土産品です。
食べ物で人気が高いのは、日本でもお土産として定番のお菓子。地方の銘菓などは自信を持っておすすめしましょう。

マネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて9年間実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。