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簡単だから伝わる!語学力いらずの3ステップおもてなし術

Lesson9 外国人観光客の謎だった 回転寿司の黒ボタンの正体とは

 海外からのお客様にとっては、初めて見ることや聞くことなどがうれしいサプライズになることも多いのですが、お困りごとになるケースもあります。

 回転寿司店での出来事です。私が席でお茶を淹れようとしていると、観光客らしき外国人2人組が私の手元をじーっと見つめています。お茶の淹れ方がわからないのかなと思った私は、一度彼らのほうを見てから、湯飲みでゆっくりと黒いボタンを押して、お湯を注ぐ様子を見ていただきました。すると2人は「なるほど」と顔を見合わせて湯飲みを手に取り、お茶を淹れ始めました。

 彼らは、お湯が出る黒いボタンが何なのか、わからなかったのですね。

 このように、外国人のお客様は、私たちが思いもよらないようなところで戸惑ったり、困っていたりするものです。

 例えば、新幹線や特急列車の自由席と指定席。両方とも同じ形態の車両で、指定席のマークもあまり大きくないため、海外のお客様には、違いがわかりにくいようです。自由席と思って座っていたら「こちらは指定券が必要です」と言われて驚いたという話も耳にします。

 日本人にとって便利だったり、当たり前のことも、外国人のお客様にとっては初めて見る日本のシステムですから戸惑うことが多いもの。お困りの様子の方を見かけたら、それを察して、勇気を出して声をかけてみましょう。そのやりとりが、お客様にとっては心に残るおもてなしになります。

古谷治子 写真

マネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて9年間実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。

出典:簡単だから伝わる!語学力要らずの3ステップおもてなし術