頭に触れるのはタブー|タイ人へのスキンシップは要注意

タイからの観光客は増加傾向

訪日外国人観光客の数を国・地域別で見るとタイは6番目ですが、2015年までの10年間の伸び率はベトナム、中国に次いで3番目。

今後も、タイからの観光客は増えていくと予想されています。

 

タイ人へのスキンシップには注意が必要

スキンシップは親愛の情を表しますが、タイの人に対しては体に触れる行為は注意が必要です。

特に頭部は、タイでは「精霊が宿る場所」として神聖視されているので、触るのはタブー。

タイ人の子どもに会っても、頭をなでないようにしましょう。

女性同士でも髪を触ったりしないほうが無難です。

異性の体に触れることにタイの人はとても敏感です。

親しみの意味があっても、異性の肩を叩いたりしないようにしましょう。

また、頭越しに物などを渡すことも禁物。

人の足をまたぐのも失礼にあたるので、前を通ったりするときはひと言かけて、足をずらしてもらうとスマートです。

親指を立てるポーズは日本や欧米では「グッド」の意味になりますが、タイでは非難のサイン

「いいですね」という気持ちを伝えたいときにも反対の意味になってしまうので注意が必要です。

 

タイの食事習慣

韓国同様にタイでも食事のとき、食器は持たず置いたままいただきます。

麺類を食べるときは箸を使いますが、基本的にスプーンとフォークを用います。

タイのお客様が多く訪れる日本料理店や居酒屋では、すぐ出せるように、スプーンとフォークを用意しておくといいでしょう。

世界三大スープのひとつ、トムヤムクンのようなスープ料理も、器に直接口につけることはせず、レンゲでスープを飲みます。

タイの人がそばつゆや味噌汁などを飲むとき、丼やお椀に口をつけることに抵抗がある様子を見かけたら、さっとレンゲやスプーンをお渡ししましょう。

古谷治子 写真

マネジメントサポートグループ代表 古谷治子
東京放送、中国新聞社にて9年間実務を経験。
その後、大学・短大等にて「就職支援講座」「ビジネス行動学」の講師を務める傍ら、心理学・カウンセリングを学ぶ。女性の自立を目的に開講した「マナーインストラクター養成講座」が雑誌等で取り上げられ話題となる。


出典:簡単だから伝わる!語学力要らずの3ステップおもてなし術

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